馬インフルエンザ騒動の中、開催は決まったが・・・。

やっと今週の競馬開催が決まったとはいえ、まだしばらくは混迷を続けそうなインフルエンザ騒動。

引き続き中から見た印象と感想を書きたい。

20日は静内でサマーセール。セリ会場では『大変な事になったね』『いつ再開されるの?』『今週はどうなの?』というのが挨拶代わり。牧場を回っても『どうなるの?』と不安な声ばかりだ。

先週土曜日は札幌から美浦へ戻り、日曜日には美浦在厩馬をチェックしながら調教に参加。昼前から調教師会の緊急地区総会。

JRAから月~火で出走予定馬を全頭検査したいと協力要請がありJRA,調教師会、労働組合みんなが休日を返上してでも一日も早い開催へ向けた努力をするということで話が決まった。

この検査は疫学上必要な検査で、それが今週の開催の決定に直接影響するものではないということだったが、当然今後の開催へ向けての参考にはなる。陽性が多くても少なくてもあくまで疫学上必要な検査ということなので、その時点で開催するともしないとも言えないのはしょうがない。

当然、陽性が多ければ早く中止を決定しろと言う声があがるだろう。しかし先のブログでも述べたようにJRAの立場としてはあくまで開催へ向けてギリギリまで努力するのが基本だし私はそれが正しい姿だと思う。

開催に向けて努力はしなければならないが、オーナー、ファン、報道関係者、そして競馬の現場で働く我々の理解を得られる材料をJRAがどれだけ提供できるか、今週開催した場合にそういった状態にする事ができるのか。それを模索していたのだと思う。

新聞等では『ハッキリしないJRA』というような流れも見られるがJRAがここまで慎重になるのは一部報道で過敏な反応や、違和感のあるコメントが見られるせいだと感じる。

21日のスポーツ紙に美浦の和田先生の『元気な馬で競馬を施行しよう。状態に違和感がある馬は厩舎の判断で使わない。厩舎を信用してくれ』そんなような内容のコメントが載っていたが全くそのとおりだと思う。競馬をやるかやらないかはJRAが決める事。それに対して出走に踏み切るか踏み切らないかは厩舎が決める事。

誤解を恐れずに書けば馬インフルエンザはいわゆる流行感冒。つまり単なる風邪といえばそれまでなのである。では何でこんなに騒ぎになるのか。それは伝播速度が速く前回の中止騒動のようにあっという間に広がり、熱発して競馬に出走できない馬が増えて中止に追い込まれるから。

だから出走できない馬が増える事を避けるため定期的なワクチン接種によって防ぐ努力をしてきたし、現時点ではその効果を実感できる。

早く開催をするかどうか決めてくれないと調教できないという声もあるが私の厩舎では『いつ開催決行という判断が出ても勝負できるように』という指示をしてほぼ通常通りの調教を継続してきた。

だいたい普段の調教だって様々な不可抗力で調教タイムが予定より速くなったり遅くなったりする。その場合でも厩舎それぞれの判断で出走を延期したり、前日に予定を変更して強めの調教をやったり個別に対処している。

JRAが開催へ向けて努力をしている以上、ギリギリまで開催の有無の判断を延ばすのは当然だし、それについては個々の厩舎が対応していけば良いと思う。当然厩舎として、調教師として開催決行なら早めに知らせてくれた方が嬉しいし調整もし易い。しかし今回はそういう状況ではなかった。

大切な馬を預かっているわけだし、より良い状態で出走させたいから『早く開催の有無を決めてくれ!!』という声があがるのは当然。

今週のようなケースで調教を加減しながら様子を見る馬がいた時に、それが公正を確保できていると言えるのかという声が上がるのも当然だ。

公正確保・・・。非常に微妙な表現と言うか、何かある度に使われる言葉だが、今回のようなケースで調整方法に微妙な差異が生じた場合、公正が確保できないと言うならば全ての馬の追い切りや調教を統一するしかないだろう。

『新潟○レースの出走予定馬は全てWコースで追い切りしてください』
酷くなると『Wコースで65~67秒で追い切りをした馬しか公正確保上の問題で出走できません』なんて話になってしまう。

それぞれの厩舎の調整方法、出走への意思表示など様々な色があるから競馬は面白いのではないだろうか。

普段の開催でも『今週良い動きをしたから1週早めて・・・』とか『追い切りが思うようにできなかったから心配だけど・・・』とか『肢元に不安があるけど・・・』『メンバーが弱いから急遽・・・』など厩舎の判断で出走に踏み切る。

もちろんこんな場合でも出走日の検温、馬体検査、装鞍所から発走直前までのJRA職員などのチェックにより出走取り消しとなるケース、つまり主催者側の関門が設けられている。

和田先生のコメントに有ったように鼻水が出ている馬、熱発している馬、咳をしている馬、他にも異常が認められている馬は厩舎の判断で出走させないよう努力するだけ。

あるジョッキーと話をしたら『開催無理ですよね。ファンの人は分かっていないから、うつると思ってみんな来ないからダメですよ』と言っていたのは絶句した。『今開催して信用を失ったらファンが離れちゃいますよ』というのだ。

いい加減な状態で病馬を無理に出走させるような事をすれば言語道断だ。しかし今は厩舎で慎重に判断しJRAが出走問題なしとされる馬を最終的に出走させる事が大切。

私達はこれだけちゃんと選定した馬を出走させているという自信さえあれば全く問題ないと思う。ファンの信頼回復はその後の競馬でしっかりと見せていく事ができるはず。

先週の競馬開催中止によってどれだけに人が被害を受けているか。この状態が続けば私達も収入が無く大変な日々が続くが、それ以上に切迫した状況に追い込まれる人達が次々と出てくるだろう。もちろん馬主さんにも多大な損失を与える。


今回の馬インフルエンザ騒動。発生してしまった事についてJRAに全く過失が無いとは言えない。対処の方法も止むを得ない部分があったとはいえ反省するべき点は多々あるだろう。

トップの顔が見えない点も、厩舎で言えば調教師の顔が全く見えないようなもので批判を受けても致し方ないかもしれない。記者会見での態度が『現場との温度差を感じる』『緊迫感が無い』といった声も事実なら改善しなければいけないかもしれない。

しかし今はJRA、厩舎関係者が一日も早い平常をと団結しようとしている。
少なくともJRAの現場は一生懸命になって開催へ向けた努力をしている。その頑張っている現場の人達の気持ちを妨げるような過度な批判記事には悲しい気持ちにさえなった。

公正競馬が・・・本当に信用できる競馬ができるのか・・・といった記事。

今の競馬が面白くなくなっている大きな原因に、競走で全能力を発揮できていないように見えるケース、ファンや関係者が納得できないレースをされる事が良く言われる。

私の友人の競馬ファンなどはそれが嫌で馬券購入から遠ざかり、中にはまだ『八百長では?』と疑っている者もいるくらいだ。

いままでそのようなケースを見ながら今回のような『公正競馬に反する』とか『いかがなものか』という批判記事を見たことはほとんど無い。

なのになんで相手がJRA だと今回のように『憎し』のような記事なのだろう。厩舎関係者を批判すれば取材拒否などがあるから?JRA相手だとそんな心配も無いから?もしそうならば、とても残念です。

『○○調教師が頭を抱えていた』とか『××師が吐き捨てるように言った』とか『△△先生が搾り出すように洩らした』とか過大表現ではと思うような書き方も多い。文章は怖い・・・。

『JRAと現場の温度差』という言葉も頻繁に見られた。

温度差って何だろう?
防衛省の制服組と事務方。衆議院と参議院。男と女。調教師と従業員。調教師同士や騎手同士でも。マスコミでも現場取材陣と内勤。どこでもそれぞれの立場毎に温度差はあるのではないか?

実際に現場との温度差を感じられることもあるが、それぞれの立場の中でしょうがない部分もありそれは話し合いで解決すればよい事。

いまは、とにかく早く自信が持てる状態で競馬を提供する、という意味で全ての関係者の中で温度差を無くすべきではないか。

ここ数日関係者、マスコミにも少し落ち着いてきた雰囲気が感じられるようになってきたが、これだけ頭ごなしにJRA批判されると熱烈な競馬ファン以外の心は競馬を信用できず遠ざかってしまうだろう。心から競馬を愛するファンの中にもソッポを向く人が出てくるかもしれない。それによって誰かが得をするのだろうか・・・?

今はそれぞれの立場の人が自分の立たされている状況を良く考えて、良い方法に向くために何ができるかを実行する時だと思う。批判はその後でも思う存分できるし、良くなるためにはどんどん批判してほしいし、しなければいけない。

今回はワクチンの効果があるせいか陽性反応は出ても明らかに発症しているという馬は少ないし、過去のサンプルとして見られる重篤な例も耳にしない。

前にも書いたように重篤にならなければ単なる風邪であり、昨日陽性の馬が今日陰性になるような状態。周りの厩舎に確認しても『直ぐに陰性になっちゃった。全然症状は出なかったよ』というケースが多数見られる。結局はやはり厩舎の判断なのである。

私がアイルランドに研修に行った時にひどく咳が流行ったことがあった。アイルランドは外厩で国のあちこちに厩舎が点在している。今思い出すと今回の馬インフルエンザ騒動に症状は似ているが競馬は中止にならなかった。検査すらしていなかったように感じる。

出走させたい厩舎は出走させるし出走させたくない厩舎は出走させない。調教をしたい馬はするし、しない方がいいと判断した馬はしない。それぞれ調教師の判断に任されていて、ファンもそれを受け入れて競馬を楽しんでいた。

私が研修していた厩舎でも途中までは通常通り出走。しかし咳をする馬が増えて調教師の判断で一時期出走を控えた。

ヨーロッパは日本と違ってほとんどが地続きなこともあり毎年のようにインフルエンザが発生していると聞く。しかし慣れているせいなのか今回のように大騒ぎにはならず淡々と競馬と治療が行われている。

私の厩舎では今回の出走予定馬検査で美浦、札幌、小倉で合計12頭を検査。小倉で1頭陽性が出た。

前回の検査で陽性になった小倉の1頭も今回は陰性。普通に考えればこの馬については今回の騒動においてはもう陽性になる事はありえないし咳も収まったようだ。

いま3場に分かれて在厩している17頭馬のうち1回以上検査を行ったのは15頭。そのうち3頭が今までに陽性の結果が出たわけだが、他の馬については既に陽性となった後なのか、これから陽性になる可能性があるのか、陽性にならない体力がある、または予防注射により抗体を持っているのか分からない。

他厩舎ではこの騒動の中で陽性と出たために出走を取り止めることにした馬もいる。それは個々の判断だし止むを得ないだろう。私も自厩舎で疑わしい馬が出れば例え陰性反応が出ても出走を取り止めるかもしれない。

陽性が出て出走を断念した厩舎のコメントを見ていても『出走してはならない状態』なのではなく今の騒動の中で陽性馬を出走させれば『ファンの理解を得られないかも知れない』という苦渋の選択なのだ。

本当は陽性馬でも出走させて欲しいと言う考えは多数あるが、ファンを中心とした多くの人たちに理解してもらえる状態を提供するには一部の不満については我慢。まずは最低限の安心を提供できる状態に持っていかなければと言う空気を感じた。

JRAのお知らせを見ていただきたい。


http://www.jra.go.jp/news/200708/082201.html



陽性反応が出た馬についても厩舎が問題無しと判断すれば(熱発馬などは言語道断だが)通常開催時では出走するに問題なしという判断。

こういう見解(発表)をJRAがちゃんとしてくれたことには安心させられた。

もし馬インフルエンザ検査で陽性反応が出た馬を健康と判断して出走させる事が公正確保に反するならば、馬インフルエンザには通年感染の危険があり、新種が現れれば常時感染の危険があるため、今後JRAは出走馬全てに馬インフルエンザの継続検査を行わなければいけなくなるだろう。


厩舎としてできる事は今後も自厩舎の馬たちの健康管理をしっかりやって、慎重に、自信を持って出走馬を選定する事。

地方競馬が続々と中止になったりと完全終息への雰囲気はまだ怪しいが、私達厩舎関係者にできる事は馬の健康状態を健全に維持する事。とにかくその努力をするだけである。



おまけ


今週、厩舎の出走予定馬は12頭いた。

そのうち週始めの出走予定馬対象の検査で小倉で陽性が1頭。
夏風邪なのか札幌で熱発馬(検査では陰性)が1頭出たため最終的に10頭を出馬投票。

今日(23日)の20時過ぎに検査の結果で出走馬が確定するが陽性馬が出たら確定前に当該調教師に連絡が来るらしい。

情報では早ければ17時過ぎくらいから連絡が来る見込みのようだが電話の音が怖い。
今の時点で17時過ぎから3度電話がある。全て関係ない電話だったが残りの数分の間、心休まる時間では無いが、馬主さんもきっと同じ思いであろう。

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この記事へのコメント

☆109☆
2007年08月23日 20:24
大変な中丁寧な説明ありがとうございます。私も1口出資者ですが確定を心待ちにしています(先週12頭出しでがっかりしたので)。
私も先生が書かれている一部マスコミのJRA叩き報道には何でそこまでと憤りを感じてました。どうも日本のマスコミは偏った報道が多く一度悪と決め付けると徹底的に叩く傾向があるようです。
開催に向けた関係者の方々の努力に感謝しつつ今週は札幌で競馬を楽しみたいと思います。先生も猛暑の中大変かとは思いますがお体には気をつけて頑張って下さい!!
マンハッタンパフェ
2007年08月24日 00:07
小島先生、お忙しい中、多彩な貴重なコメント、ありがとうございます。確かに今回の騒動では「公正な競馬」と言う表現が多くの記事や報道で使われてました。まあ、混乱が起きればどさくさに紛れて、世の中には変な事をしようとする人は何処かにいるはずだと言う見解が出ても仕方ないのかなと最初は思いました。

しかし、今回の報道では一過性の出来事を競走馬がレースに向けてプレップされる過程を構造的な問題に仕立て上げようとしている部分が非常に不可解でした。競馬界に関する構造的な問題はJRAに限らず、このブログにも登場したように多々、あると誰もが認めるはずです。しかし、以前からマスコミは競走馬の状態の微妙な良し悪しにそこまで敏感になって取材や報道をしてましたでしょうか?競馬ファンとしてはもっとその方面で頑張ってほしいとは思いますが、限界があるのは理解できます。間違っていたらごめんなさい。一般紙の記者やテレビの報道陣が毎朝、午前4時や5時に専門紙のトラックマンのようにトレセンに足を運んでいるとは思いません。調教師を初めとして厩務員や調教助手がどれだけ一頭一頭に手入れをしているかなど分かるはずがありません。
マンハッタンパフェ
2007年08月24日 00:10
私が残念に思ったのはここまでコミュニケーションが発達している時代なのに全国を代表する報道ネットワークや新聞紙が何故、現場の状況を把握しようとする努力すらしなかったのかという部分です。例えば、民間テレビA局、一般B紙、スポーツC紙、専門D紙とグループ化されている場合もありますよね?協力し合えばもう少し、正確で客観的な情報が伝わるはずです。現場のトラックマンを抱えているスポーツ紙が今回の騒動を必要以上に仕立て上げていたとすればなおさら残念なことだと思います。

パドック派の私でも馬券で勝つために専門紙やスポーツ紙は欠かせない存在です。トラックマンのコメントや予想も興味深く、読ませて頂いてます。しかし、どの新聞にも馬柱にそのレースに馬を仕上げて行く過程などの詳細(日々の馬体重の増減、飼葉、体温、歩様の状況、追い切り以外の運動量、等々)はありませんし、それを期待するほうがおかしいと思います。そこで、一頭一頭、「インフルエンザ18日陽性、22日陰性」と馬柱に貼り付けるのが妥当なのでしょうか?
マンハッタンパフェ
2007年08月24日 00:16
私なりに簡単に言ってしまえば、ここまで鼻水程度の風邪を公正に影響する構造的な問題だと報道するくらいであれば普段からもっと競馬のマニアックな部分に触れるように努力をしてほしいと期待したいです!

実は先日、コメントさせて頂いたメジャーリーグの問題もマスコミがかなり仕立て上げた部分がありました。決して事実に反したことばかりではありませんでしたが、報道から来る誤解により昔ながらのダイハード野球ファンを遠ざかせてしまったほどインパクトがあったことには間違いありません。マスコミのパワーは恐ろしいです。

さて、全く話は変わりますが9月の2週目の3連休あたりで中山と阪神の臨時開催でもやるのでしょうか?重賞の件は解決したとして、未勝利馬の救出を優先するならば薄暮レースがあるうちに一日のレース数を増やして開催するほうがベターかとも思いましたが彼らの為には競馬の神様にお願いするだけですね。
シン
2007年08月24日 01:02
小島先生こんばんは。
大変な中、非常に詳しい説明、ご見解を頂きありがとうございます。

1ファンとして心配なのはこれからの出走馬について、インフル
エンザの影響がどうだったのか十分に開示されないのではという点
ですね。同じ出走している馬でも

「全く問題なかった。」
「陽性だったが、症状は全く無かった。」
「症状は出ていたが、今は完全に収まった。」

のような様々なパターンが考えられますし。

ここで昨年のハーツクライのジャパンカップが思い出されます。
この時は橋口師が随分と「喉なりが出ていたが、今は問題ない」
というコメントを大々的に発せられていましたが、今回のインフル
エンザは症状が出た馬が特に下級条件馬では全く報じられていない
ところが不安になってしまいます。

先生のおっしゃるように「出してきた以上は厩舎が万全と判断した」
と信じたいところです。ただ一つ願うのは事前に何のコメントもないまま
レースに負けた後「インフルエンザの影響があったかもしれない」と
いう敗因をコメントする陣営が現れないことです。
やぎ
2007年08月24日 01:49
小島先生、お忙しい中貴重な情報ありがとうございます。
先日小倉に行けなくなるのは悲しいと言っていたものです。
>あるジョッキーと話をしたら・・・
のくだりには僕も絶句してしまいましたが、それを曲解される事を恐れずここで公表される先生に感謝しています。
正直申しますと先週中止になった時点で小倉までの列車とホテルの予約をキャンセルしており、今回の遠征は開催があろうと無かろうと取りやめるつもりでした。しかし先生からコメントで
「小倉競馬場は綺麗で、街に出ると食べ物も美味しいと評判です。」
と仰っていただいて、9月1日2日の遠征を再び実行しようと決心できました。当日は思いっきり楽しんでこようと思います。ありがとうございました。
まみ
2007年08月24日 17:20
小島先生、こんにちわ。初めてコメントを書かせて頂きます。と言っても特に意見などありません。お忙しいのに、読むのがいやになるくらいの長文で(笑)・・・すごく嬉しいです。競馬ファンの事も、今後も競馬界の事も真剣に考えてらっしゃるのがわかって嬉しい限りです。
私もスポーツ紙やメディアも馬インフルエンザのJRAへの批判にはガッカリです。確かにJRAには「ちょっとぉ~!」って思うことは多々ありますが、、、。
実際、今週の開催が終わり、来週になったら皆忘れてるようにも思います。私はそちらのほうが恐いですね・・・
先生も厩舎の方も、競馬に携わってる方皆さん、今が大変でしょうけど頑張って乗り越えて欲しいです。って私が心配することじゃないですね;
今週、私の好きなジョッキーも乗られます。たくさん勝てるといいですね。応援してます♪
リーピンティーチャー
2007年08月24日 19:45
先生、みんな立場は違うんだけど、
共通しているのは
「競馬が好き」
っていうことだと思います。
マスコミもふくめて
とにかく
だ~ん け~つ 
がんばろう!がんばろう!がんばろう!
tsuyonaka
2007年08月24日 19:46
小島先生こんばんは。
はじめて投稿いたします。
先生には愛馬クレプスキュール号を管理していただいております。
よろしくお願いします。

さて、今回の先生の文章で私が一番心に残ったのは…
「なんで相手がJRA だと今回のように『憎し』のような記事なのだろう。厩舎関係者を批判すれば取材拒否などがあるから?JRA相手だとそんな心配も無いから?もしそうならば、とても残念です。」
です。
今回JRAに対し様々な批判記事が掲載されましたが、
これまで厩舎関係者を声高に批判する記事はあまり見たことが
ありません。
マスコミも結局「叩きやすい所は叩く。叩きにくい所は叩かない。」
なのかなぁと、思ってしまいます…。

またスポーツ紙の記者は競馬がなくても
給料はもらえるのでしょうが、
専門紙の記者は…みたいな事まで考えてしまいました。

ともあれ、僕は小島先生のご意見には賛同する
ものでありますし、
JRAの開催に向けての努力も支持するものであります。
今後ともお身体に気をつけられ、
頑張ってください。
山口
2007年08月25日 05:11
小島先生はじめまして。

あと5時間で競馬再開です。
大変うれしく思いますが、なぜ馬の移動制限が
解除されていないのでしょうか?
先生のコメントやJRAの発表を読むと
移動制限を解除しても問題ないような気がします。

秋競馬に影響が出ないことを願います。
ふうじん
2007年08月25日 08:38
小島先生、お疲れ様です
ちょっと公正確保について誤解があるようなので、コメントしておきます。「公正が確保できないと言うならば全ての馬の追い切りや調教を統一するしかないだろう。」とのことですが、それはちょっと行き過ぎの議論です。調教は1週間単位で行われている訳で、各調教師によって調教の方法は異なるのはOKですというのが大前提です。その上で、水または木に強い追い切りを掛けるのが日本の場合は多いのが実情で、この日を過ぎてから開催の可否を発表するのはイコールコンディションに反するということです。これは証券取引所において、重要事実が一部の投資家にしか知らされていない場合、証券取引所は一時的に当該銘柄の取引を停止して、情報が一般にいきわたるようにします。今回のインフルエンザ騒動でも、開催するのではないか?との憶測や情報の伝達具合は全調教師に均一とは思えず、22日に前倒し発表したJRAの判断は木曜追いの可能性を残した段階でのものでこうした競馬村以外の他の世界での常識的判断に基づく慣行を踏まえた妥当な措置と評価するものです。
ふうじん
2007年08月25日 10:55
それと気になったのは、「私の厩舎では『いつ開催決行という判断が出ても勝負できるように』という指示をしてほぼ通常通りの調教を継続してきた。」という非現実的な建前論の開陳。管理職やった人ならすぐに「これは嘘だな」って気づきますけど、この程度の指示で実際にできたなら、物凄いことですよ。日本のトップ渉外弁護士事務所や大手会計事務所でもとてもできないレベルです。勿論、リーディングトレーナーは楽勝ですね!
2007年08月25日 14:49
☆109☆さん、マンハッタンパフェさん、シンさん、やぎさん、リーピンティーチャーさん、tsuyonakaさん、山口さん心温まるコメント有難うございます。そして皆さんが本当に競馬を愛して(表現がこそばゆいですね)いらっしゃるのが伝わってきて嬉しいです。
マスコミの報道についてですが、私の周囲には競馬が大好きで競馬マスコミ業を真摯にやっていらっしゃる方が多くいらっしゃいます。ただ、なぜ今回私がマスコミ批判のようなことを書いたかと言うと、発生当初は大勢としてJRA批判。関係者のJRAに対する不信感と開催に反対する意見が多く見られたため、このままでは関係者が開催に向けて頑張っても、あまりに偏った意見が大勢を占めることになるのではないかと、私の周囲の雰囲気、実際の馬インフルエンザの状況と簡単な説明を載せてみたわけです。あとは見ていただいた皆さんがどう思われるかでしたが、少なからず前回の馬インフルエンザ発生時とは違うと言う事が理解していただけた様で嬉しいです。


2007年08月25日 14:51
私は問題が起こった以上、開催する事のリスクと障害、中止することのリスクと障害などもう少し冷静に検討してみて、開催に向けて皆で何をすれば問題が解消するのかということが一番大事なのではと思っただけ。
あるジョッキーのコメントについては本人も悪気は無かったでしょうが、マスコミの影響からか関係者の間でも開催、すなわち“悪”と言う雰囲気が少なからずあったという点の象徴としてあえて書きました。
開催再開とはなりましたがまだまだ問題は山積しています。中止になった番組、未勝利馬の動向、検疫を含めた移動等。特に検疫については誰もが希望している点ですが、牧場、地方競馬などまだまだ馬インフルエンザの動向自体がハッキリつかめない状態なので、周囲への影響を考えると中央競馬だけが先走りすることはできないような気がします。
新潟、小倉、札幌、どの競馬場も美味しい物がありますし、頑張って走っている馬たちも待っています。こんなときだけに少しでも多くの皆さんが競馬場で楽しんでいただけると嬉しいです。暑さだけには気をつけて・・・。
2007年08月25日 14:52
ふうじんさんコメント有難うございます。
ブログを読んで随分気分を害されてしまったようでスミマセン。
『追い切りや調教を統一する』というのは確かに行き過ぎた議論です。私は例えと書かせていただいたつもりですが文章が下手なせいか上手く伝わらなかったようで本当に申し訳ありません。
証券取引について書かれていた件も、私は株についてはあまり知識が無いので良く分かりませんが、もし今回の開催の有無について誰か特別な情報を得る者がいたならばそれは公正を害していると言えるでしょう。しかし株の取引でもそうだと思いますが情報や憶測を得て、それをどう噛み砕いて実行に移すかは本人の判断に任されている部分があり、その中で攻めるか引くかを判断すると言う部分では公正な状態だったと認識しています。調整方法について、生き物を扱っているためかアクシデントなど、いつも大なり小なり変更事項に悩まされています。
2007年08月25日 14:53
騒動が始まって以来、JRAや調教師会からは頻繁に連絡がありました。それは私だけでなくもちろん全ての調教師にであって、やはり公正と言う点に気を遣った措置だったのでしょう。事ある毎に200人を超える調教師(調教師に連絡がつかない時には調教助手)に連絡した作業は大変だったと思いますし評価して良いと思います。
ブログでも述べましたように私も一日も早い開催の有無の決定を望んでいましたが、例え延びても情報が共有できている以上は問題無いと思っています。
例えば、普段の調教やレースで馬場状態、天気、気温などを考慮して厩舎で様々な事を検討します。いつ追い切るか、どの馬場が適当か、今週ここの競馬場に出走させて力を出せるか。人に聞いたり、時には実際に馬場を歩いて検討もします。もちろん、失敗する事もあったり裏目に出る事もあるので必ず思ったように行くわけではありませんが・・・。
2007年08月25日 14:55
よく海外のジョッキーがJC等で来日して馬場をチェックして歩いている姿を見かけます。日本のジョッキーのなかでも歩いて確認している人がいます。競馬開催時の馬場状態はJRAから発表になりますが、それを見ている人と見ていない人、実際に馬場を歩いている人と歩いていない人、他のレースで馬に乗って確認できる人と確認できない人。それぞれの立場があり、考えがあり、置かれた環境の違いなどの中で、どこからどこまでが公正なのかと言う議論になると難しいと思っています。
競馬社会は何か事ある毎に公正確保と言う言葉が出てきてきます。そしてそれに脅えているような雰囲気をいつも悲しく感じているので飛躍した表現になったかも知れません。

開催へ向けての厩舎の調整も通常通り調教を行っていたのは事実で実際に小倉のスタッフには電話で、美浦と札幌ではミーティング中にスタッフと何度も方針を再確認しました。勿論開催が中止になった場合のリスクは大きかったかもしれませんが、その場合の対処も漠然とではありますが考えていました。生き物だけに日々変化するのでなかなか上手く行かないのが辛いところですが・・・。
2007年08月25日 14:56
ただ、そんな判断が出来てもリーディングトレーナーには簡単にはなれないのが馬社会の難しいところで、その奥の深さがこの仕事の魅力でもあり、日々未熟さを反省するばかりです。
成績を上げるのは簡単な事ではありませんが少なくとも現時点で自分が最善と思う方法を実行する事は私にも出来ることなので、今後も馬主さんやファンの皆さんに迷惑を掛けることが多々あるかもしれませんがどうか大きな目で見てやってください。
今回のコメントを読まれて再び気分を害されない事を望むばかりですが、そんな時でも『こんな馬鹿な調教師がいる』と認識した上でお付き合いしていただければ幸いです。
とにかく今週から再開された中央競馬。私達関係者は馬主さんやファンのみなさんに少しでも良い競馬を提供しようとこれからも頑張りますので、どうか応援宜しくお願いします。
2007年08月28日 22:34
ひとつまえの日記にコメントで申し訳ないのですが、インフルエンザ関連での質問をひとつさせてください。
馬インフルエンザがどのような症状になるとか影響についてはある程度説明がJRAからもありましたが、大変重要な点についてひとつ、何も発表も無ければ漏れ聞こえてくることも無いので、現状をお聞かせ願えないかと思いました。
それは、「現在、陽性と判定された馬はどのように隔離されているか?」です。
インフルエンザが空気感染する以上、陽性と判定された馬が他の馬と同じ厩舎で過ごしているというのは、流行拡大を防ぐという観点からはありえない話だと思っているのですが、JRAからは隔離についてはまったく話が出ていません。
差し障りの無い範囲で結構ですので、教えていただければと思います。
2007年09月01日 00:00
をかもっちさんコメント有難うございます。
今回は各場によって対応に微妙な違いはあったようですが現在開催が行われながら在厩馬がいる札幌、小倉については途中から陽性馬と陰性馬の調教時間を分けたり、開催日には陽性馬の調教を行えないなどの措置が取られました。そのほか開催競馬場では一時的な隔離も行われてたようです。
ただ、あくまでも私の考えではインフルエンザの流行については、1匹出たら10匹以上はいるというネズミやゴキブリと同じ。前回のインフルエンザ騒動の時には凄いスピードで伝播したそうで、話から想像するに一頭発症したらもう遅いという感じだと思います。要はあっという間に多くの馬が発症して競馬開催が中止になるから怖いので、余程接種したワクチンと違う型のものでなければ重篤になる事はないはずですし、一言で言えば隔離しても遅いのです。ただし開催場では、まだ発症していない出走予定馬もいるだろうということで慎重を期しているのだと思います。
2007年09月01日 00:04
現在JRA施設内に入厩している馬達と外部の馬はそういう意味では隔離されていると言っていいでしょうが、全国的に陽性馬が出ている事を考えるとワクチンを接種していながら陽性となる可能性がある馬は一日も早く陽性から陰性への道を通るのが沈静化への道です。
ワクチンを接種していたお陰か、皆さんが想像する人間のインフルエンザみたいな辛さは感じていないようで、熱発、鼻汁、咳などの症状が無ければほとんど自覚症状も影響も無いのは間違いないでしょう。
ワクチンを接種する事で安心と思われていたインフルエンザが、これだけ猛威を振るった今、二度とこういうことが無いように接種するワクチンについても考慮が必要になるというのが今後の課題になりそうです。
全く違う型のウィルスが現れたときには、それこそ重篤な馬が現れて大変な騒ぎになるでしょう。上手く質問に答えられたでしょうか・・・。
2007年09月01日 10:44
>小島先生
解説ありがとうございました。
「施設内はもう、どうしようもないので移動制限が隔離」と言う形で大まかに理解をしていたのですが、あまり外れていないものと理解できたので助かりました。
あと、個人的な見解としては、今後の問題を考える際には、インフルエンザのワクチンに対してどうすると言うよりは、「今後も流行し得るものである」と考えた上で、「流行したときにこう対応する」という明確なガイドラインを作成していつでも対応できるようにしておく方が現実には必要ではないかと思います。
これは、おきないようにする努力なんて不要だと言うことではなく、そういう行動については既に十分行われていると言う前提ということを申し添えておきます。

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